“合わなかった”だけかもしれない
誰のせいでもない、悲劇の正体
「あんなに期待していたのに、すぐ辞めてしまった」 「あんなに頑張ったのに、ここでは認められなかった」
医療・介護・福祉の現場で離職が起こるとき、私たちはつい「誰が悪かったのか」を探してしまいます。辞めた側の「根性がなかった」のか。それとも、残った側の「指導が悪かった」のか。
しかし、1000人以上の現場の声を聴いてきた私たちが辿り着いた結論は、もっとシンプルで、もっと救いのあるものです。
それは、誰が悪いわけでもなく、ただ単に「合わなかっただけ」かもしれない、ということです。
「パズルのピース」を無理にはめていないか
どれだけ形が美しいパズルのピースでも、別のパズルの枠にはめることはできません。無理に押し込めば、ピースの角が潰れ、枠の方も傷ついてしまいます。
組織と個人も同じです。 「熱血で体育会系な文化」の中に、「じっくりと深く思考したいタイプ」の人が入れば、どれほど能力が高くても、その人は「仕事ができない人」として扱われてしまうことがあります。逆に、「マニュアルと規律を重んじる文化」の中に、「自由な発想で即興的に動きたいタイプ」が入れば、その才能は「和を乱すわがまま」と見なされてしまいます。
これは「能力(できる・できない)」の問題ではなく、「属性(合う・合わない)」の問題です。 それなのに、多くの現場ではこの「相性」を無視して、「努力が足りない」「教育が足りない」と、潰れたピースを無理やり叩き込もうとしています。
「合う・合わない」を視える化する誠実さ
「合わなかった」という言葉は、一見すると無責任に聞こえるかもしれません。しかし、この事実を認めることこそが、採用における最大の誠実さです。
私たちが提唱する「視える化」とは、自社の文化を「綺麗に飾る」ことではありません。 「うちはこういうテンションで、こういう会話が飛び交い、こういう判断基準で動く組織です」 という、自分たちの「形」を正しく、ありのままに見せることです。
自分たちの形を明確に見せれば、そこにピタッとはまるピース(求職者)が自ずと集まってきます。逆に、形が違う人は「ここは自分には合わないな」と事前に判断でき、お互いに傷つくリスクを回避できます。
「自分はダメだ」と責める前に
もし、あなたが今「今の職場になじめない」「ここでは自分の良さが出せない」と悩んでいるのなら、自分を責める前に少しだけ考えてみてほしいのです。
それは、あなたの能力が低いからではなく、ただその場所の「OS」とあなたの「OS」が合わなかっただけではないか、と。
水の中で輝く魚が、陸の上では息ができないように、あなたには、あなたが輝くための「適切な場所」が必ずあります。
私たちは、組織のリアルを言語化することで、そんな「最高のパズル」が完成する瞬間を増やしたいと考えています。 「合わない」場所で削り取られる人を減らし、「こここそが自分の居場所だ」と思える出会いを作る。それこそが、私たちが医療・介護業界の未来にできる、唯一の、そして最強の支援です。
株式会社視える化は、理学療法士2名で立ち上げた、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を行っています。 これまで1000人以上の声を現場で聴いてきた中で見えてきたのは、「思ってたんと違う」という言葉の裏にある構造的課題です。 理学療法士をはじめとする医療従事者の離職背景には、採用のミスマッチや、理念やビジョンが十分に伝わらないままの入職があります。結果として、人材不足や離職率の上昇、膨らみ続ける採用コストという悪循環が起きています。 私たちは、企業のリアルを可視化し、現場のリアルを丁寧に言語化することで、理念や価値観の一致を生む採用広報戦略を設計します。 「想いを視えるカタチに」することこそが、医療・介護・福祉業界における持続可能な組織づくりの第一歩だと考えています。