求職者は求人票ではなく「会社の答え合わせ」をしている
この記事は、医療・介護・福祉業界に特化したSNS採用・ブランディング支援を行う株式会社視える化の考え方をまとめたものです。
求人票に書いてあること、本当ですか?
求人票を見ていると、
よく似た言葉が並んでいます。
「人間関係良好」
「アットホームな職場」
「働きやすい環境」
「スタッフ同士の仲が良い」
「未経験でも安心」
もちろん、
実際にそういう職場なのだと思います。
しかし、
求職者からすると、
一つ気になることがあります。
「それ、本当なのかな?」
今の求職者は、
求人票に書かれている言葉だけで会社を判断しているわけではありません。
むしろ、
求人票を見たところから、
会社の「答え合わせ」が始まっています。
求人票は、会社が自分で書いた情報
考えてみれば、
求人票は会社自身が作ったものです。
「働きやすいです。」
「人間関係が良いです。」
「教育体制が整っています。」
そう書くこと自体は、
それほど難しくありません。
だからこそ求職者は、
求人票に書かれている情報を、
そのまま信じるのではなく、
別の場所から確認しようとします。
Instagramを見る。
ホームページを見る。
Googleマップを見る。
口コミを見る。
スタッフ紹介を見る。
そして、
求人票に書いてあったことと、
実際に外から見える会社の姿が一致しているのかを確認しています。
「人間関係良好」は、SNSで答え合わせされる
例えば、
求人票に
「スタッフ同士の人間関係が良い職場です。」
と書いてあったとします。
求職者は、
Instagramを開きます。
そこに、
スタッフ同士が自然に相談している様子。
新人を先輩がサポートしている様子。
休憩時間に笑っている様子。
職種を越えて話している様子。
そんな日常が見えれば、
「本当に雰囲気が良さそう。」
という安心につながります。
反対に、
何も情報がなければ、
「本当なのかな。」
という疑問は残ったままです。
「働きやすい」は、言葉だけでは証明できない
「働きやすい職場です。」
これも、
求人票ではよく見る言葉です。
しかし、
働きやすさの定義は人によって違います。
残業が少ない。
休みを相談しやすい。
子育てと両立できる。
管理者に相談しやすい。
新人教育が整っている。
スタッフ同士で助け合える。
だからこそ、
「働きやすいです。」
と書くだけでは足りません。
なぜ働きやすいのか。
その根拠まで見える状態にする必要があります。
求職者は複数の情報をつなぎ合わせている
今の求職者は、
一つの媒体だけで会社を判断しません。
求人票で会社を知る。
↓
ホームページで理念を見る。
↓
Instagramで日常を見る。
↓
Googleマップで口コミを見る。
↓
スタッフ紹介で働く人を知る。
↓
「ここなら大丈夫そう。」
と感じる。
こうして、
複数の情報をつなぎ合わせながら、
会社への印象を作っています。
つまり、
採用活動は求人票一枚で完結するものではなくなっています。
情報が一致すると「信頼」に変わる
求人票には、
「利用者さんを大切にしています。」
と書いてある。
ホームページには、
利用者さんへの想いが書かれている。
SNSを見ると、
実際にスタッフが利用者さんと丁寧に関わっている。
Googleマップを見ると、
利用者さんや家族から温かい口コミがある。
こうした情報がすべて一致したとき、
求職者の中で、
求人票の言葉が
「本当なんだ。」
に変わります。
そして、
その一致こそが、
会社への信頼になります。
逆に、情報がズレると不信感になる
一方で、
求人票には
「アットホーム」
と書いてある。
しかし、
ホームページにはスタッフの姿がほとんどない。
SNSも何年も更新されていない。
Googleマップにも情報がない。
そうなると、
求職者は判断できません。
さらに、
SNSでは自由な職場に見えるのに、
面接では全く違う印象を受ける。
そんな情報のズレがあれば、
「思っていた会社と違う。」
という不信感につながります。
採用ミスマッチは、
入職後だけに起きるものではありません。
応募前の情報設計から、
すでに始まっているのです。
採用広報は「魅力を盛る仕事」ではない
採用広報というと、
会社を魅力的に見せることだと思われることがあります。
綺麗な写真を撮る。
格好いい動画を作る。
良い言葉を並べる。
しかし、
私たちは少し違うと考えています。
採用広報とは、
魅力を盛ることではありません。
会社が伝えている言葉を、現場のリアルで証明すること。
それが、
採用広報の大切な役割です。
「人間関係が良い。」
なら、
その関係性が見える日常を届ける。
「教育を大切にしている。」
なら、
新人を育てている姿を届ける。
「利用者さんを大切にしている。」
なら、
日々の関わりを届ける。
言葉と現場が一致するほど、
会社への信頼は強くなっていきます。
最後に
今の求職者は、
求人票だけを見て応募しているわけではありません。
求人票を見たあと、
Instagramを見ます。
Googleマップを見ます。
ホームページを見ます。
口コミを見ます。
スタッフを見ます。
そして、
「求人票に書いてあることは、本当なのか。」
を確認しています。
だからこそ、
求人票だけを魅力的にするのではなく、
その言葉を証明できる情報を、
日頃から積み重ねておくことが重要です。
採用広報とは、
会社を良く見せる活動ではありません。
求人票に書いた言葉と、現場のリアルを一致させ、その事実を求職者へ届ける活動。
その積み重ねが、
「ここなら信頼できそう。」
という安心を生み、
未来の応募につながっていくのだと考えています。
株式会社視える化は、理学療法士2名で立ち上げた、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を行っています。
これまで2000人以上の声を現場で聴いてきた中で見えてきたのは、「思ってたんと違う」という言葉の裏にある構造的課題です。
理学療法士をはじめとする医療従事者の離職背景には、採用のミスマッチや、理念やビジョンが十分に伝わらないままの入職があります。結果として、人材不足や離職率の上昇、膨らみ続ける採用コストという悪循環が起きています。
私たちは、企業のリアルを可視化し、現場のリアルを丁寧に言語化することで、理念や価値観の一致を生む採用広報戦略を設計します。
「想いを視えるカタチに」することこそが、医療・介護・福祉業界における持続可能な組織づくりの第一歩だと考えています。