「盛らない採用」が信頼を生む理由
― 良く見せるほど、ズレは大きくなる
① 問題提起|なぜ“良く見せる採用”は続かないのか
採用がうまくいかないとき、
多くの事業所が考えることはこうです。
・もっと魅力的に書こう
・福利厚生を強調しよう
・良いところだけ出そう
しかしその結果、入職後にこう言われます。
「思っていた職場と違った」
採用は成功したのに、
信頼は失われている。
なぜでしょうか。
② 業界構造|人材不足が“盛る文化”を生む
医療・介護・福祉業界は慢性的な人材不足です。
そのため、
・まずは応募を集める
・とにかく母数を増やす
・競合より良く見せる
という発想になりやすい。
しかしこれは、
短期的な視点です。
応募数が増えても、
定着しなければ意味がありません。
③ 本質分析|信頼は“情報の誠実さ”で決まる
人は完璧な職場を求めているわけではありません。
求めているのは、
・リアルな情報
・課題も含めた全体像
・自分に合うかどうかの判断材料
です。
「盛らない採用」は、
弱さを出すことではありません。
誠実に伝えることです。
例えば、
・まだ仕組みは整っていない
・変化が多い
・裁量は大きいが責任も大きい
これを隠さず伝える。
するとどうなるか。
合わない人は来ない。
合う人だけが残る。
これが信頼です。
④ 再定義|採用は“営業”ではない
採用を営業活動のように考えると、
・良い面だけを強調する
・ネガティブを隠す
という発想になります。
しかし採用は営業ではありません。
採用は、
未来の仲間を選び合う行為です。
だからこそ、
・理念
・空気
・課題
・方向性
すべてを含めて見せる必要があります。
盛らない採用は、
覚悟のある採用です。
⑤ 結論|信頼は“ズレの少なさ”で生まれる
「盛らない採用」は、
応募数を減らすかもしれません。
しかし、
・入職後の違和感
・早期離職
・現場の疲弊
は確実に減ります。
信頼とは、
約束と現実のズレが小さい状態です。
盛れば盛るほど、
そのズレは大きくなります。
だからこそ、
盛らない採用が、
長期的な信頼を生むのです。
株式会社視える化は、理学療法士2名で立ち上げた、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を行っています。 これまで1000人以上の声を現場で聴いてきた中で見えてきたのは、「思ってたんと違う」という言葉の裏にある構造的課題です。 理学療法士をはじめとする医療従事者の離職背景には、採用のミスマッチや、理念やビジョンが十分に伝わらないままの入職があります。結果として、人材不足や離職率の上昇、膨らみ続ける採用コストという悪循環が起きています。 私たちは、企業のリアルを可視化し、現場のリアルを丁寧に言語化することで、理念や価値観の一致を生む採用広報戦略を設計します。 「想いを視えるカタチに」することこそが、医療・介護・福祉業界における持続可能な組織づくりの第一歩だと考えています。