理想論と言われた日から考え続けていること
「それ、理想論ですよね。」
ある日、そう言われました。
理念を言語化し、現場のリアルを伝え、価値観の合う人と出会う採用を設計する。
ミスマッチを減らし、離職を減らし、組織を強くする。
その話をしたときに返ってきた言葉が、「理想論」。
正直、少し悔しかった。
でも同時に、考え続けるきっかけにもなりました。
■ 理想論と言われる理由
医療・介護・福祉業界は慢性的な人材不足です。
「まずは人が来てくれないと始まらない」
「理念より条件でしょ」
「きれいごとでは現場は回らない」
そう思われるのも無理はありません。
実際、広告を出してもすぐに利用者が増えるわけではない。
SNSを始めても、明日から応募が殺到するわけでもない。
時間はかかる。
成果が出るまでの“空白期間”がある。
だからこそ、「今すぐ効果が出ないこと」は理想論に見える。
■ でも、現場では何が起きているか
私たちはこれまで、1000人以上の医療従事者の声を聴いてきました。
そこで何度も聞いた言葉があります。
「思ってたんと違う。」
仕事内容ではありません。
人間関係だけでもありません。
多くは、“価値観のズレ”です。
・思っていた組織文化と違った
・理念はあったが、現場では共有されていなかった
・挑戦できる環境だと思っていたが、実際は前例主義だった
このズレが、静かに離職を生んでいく。
これは理想論の問題ではなく、構造の問題です。
■ 理想論か、設計論か
理念を言語化すること。
現場のリアルを正直に出すこと。
求める人物像を明確にすること。
これらは理想論ではありません。
設計です。
例えば、
・「働くってほんまはおもろい」と言い切る求人
・「一緒に学ぼう」とAIやDXを恐れず伝える姿勢
・「独立も応援する」と公言する文化
こうしたメッセージは、人を選びます。
でも、それでいい。
全員に好かれる必要はない。
合う人に届けばいい。
それは理想ではなく、戦略です。
■ 理想を語らない組織の未来
理想を語らない組織はどうなるか。
短期的には人は集まるかもしれない。
条件で、場所で、タイミングで。
しかし、理念が共有されていない組織は、
いずれ“消耗戦”になります。
・離職率が上がる
・採用コストが増える
・育成が追いつかない
そしてまた、「人が足りない」と言う。
理想を語らないことのほうが、実はリスクが大きい。
■ 私たちが考え続けていること
理想論と言われたあの日から、
私たちは問い続けています。
どうすれば、理念を“絵に描いた餅”にしないか。
どうすれば、現場のリアルを言語化できるか。
どうすれば、価値観の一致を設計できるか。
答えはひとつではありません。
でも確信していることがあります。
理念は、伝えなければ存在しないのと同じ。
そして、伝え方には技術がいる。
それが、ブランディングであり、SNS採用の設計です。
株式会社視える化は、理学療法士2名で立ち上げた、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を行っています。 これまで1000人以上の声を現場で聴いてきた中で見えてきたのは、「思ってたんと違う」という言葉の裏にある構造的課題です。 理学療法士をはじめとする医療従事者の離職背景には、採用のミスマッチや、理念やビジョンが十分に伝わらないままの入職があります。結果として、人材不足や離職率の上昇、膨らみ続ける採用コストという悪循環が起きています。 私たちは、企業のリアルを可視化し、現場のリアルを丁寧に言語化することで、理念や価値観の一致を生む採用広報戦略を設計します。 「想いを視えるカタチに」することこそが、医療・介護・福祉業界における持続可能な組織づくりの第一歩だと考えています。