「患者さんのため」が通らない瞬間
医療従事者として働いていると、
誰もが一度はこう思う瞬間があります。
「それって、本当に患者さんのためなのか?」
現場で働く人ほど、
患者さんの生活や想いに触れています。
だからこそ、
「こうした方がいいのではないか」
「このやり方は患者さんに合っていない」
そう感じることがあります。
しかし、その提案が
必ずしも通るとは限りません。
むしろ、通らないことの方が
多いのかもしれません。
正しいことが通らない違和感
医療の世界では、
「患者さんのため」という言葉は
とても大切な価値観です。
しかし現場では、
・ルールだから
・決まりだから
・前からこうだから
という理由で
改善提案が通らないこともあります。
すると現場のスタッフは
こう感じ始めます。
「患者さんのためって、何だろう」
これは、
個人の問題ではありません。
多くの場合、
組織構造の問題です。
組織には「優先順位」がある
医療や介護の現場には、
・制度
・運営
・安全管理
・人員配置
・経営
さまざまな要素が絡み合っています。
そのため、
現場が感じている
「患者さんのため」
と、
組織が判断する
「現実的な判断」
がズレることがあります。
このズレが生まれたとき、
現場は大きな葛藤を感じます。
想いが届かない理由
多くの医療従事者は
患者さんのことを考えて
提案をしています。
しかし、
その想いが
うまく伝わらない
ということもあります。
・現場の声が上に届かない
・組織の意図が現場に伝わらない
・それぞれの前提が違う
こうした状態では、
どちらが正しいかではなく
お互いが理解できない
という状況が生まれます。
必要なのは「見える状態」
私たちが多くの現場を見てきて感じるのは、
問題の多くは
意見の対立ではなく
見えていないこと
から生まれているということです。
・組織は何を大切にしているのか
・現場は何を感じているのか
・患者さんの視点はどこにあるのか
これらが共有されていないと、
同じ「患者さんのため」という言葉でも
意味が変わってしまいます。
だからこそ、
現場のリアルや想いを
丁寧に言語化し、
伝えていくことが必要です。
それが
組織と現場のズレを
少しずつ埋めていきます。
株式会社視える化は、理学療法士2名で立ち上げた、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を行っています。 これまで1000人以上の声を現場で聴いてきた中で見えてきたのは、「思ってたんと違う」という言葉の裏にある構造的課題です。 理学療法士をはじめとする医療従事者の離職背景には、採用のミスマッチや、理念やビジョンが十分に伝わらないままの入職があります。結果として、人材不足や離職率の上昇、膨らみ続ける採用コストという悪循環が起きています。 私たちは、企業のリアルを可視化し、現場のリアルを丁寧に言語化することで、理念や価値観の一致を生む採用広報戦略を設計します。 「想いを視えるカタチに」することこそが、医療・介護・福祉業界における持続可能な組織づくりの第一歩だと考えています。